インフルエンサーマーケティングは、近年企業のマーケティング施策として注目されており、取り組む企業も増えています。
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで発信力を持つインフルエンサーを活用したマーケティング手法です。企業が消費者に直接メッセージを発信する従来型のマーケティングとは違い、影響力のある第三者の視点から商品の魅力を伝えることで、ファンを中心とした消費者からの認知と購買意向を高めることができる点が特徴です。
一方で、インフルエンサーマーケティングは「トライしたけど何の結果も出なかった」となりやすい施策でもあります。ビジネスの成果につなげるためには、適切な目標設定やインフルエンサー選定が求められますが、それらは決して簡単ではありません。
さらに近年では、SNSにおける縦型ショート動画のコンテンツの急速な普及に伴い、インフルエンサーマーケティングの定石も変わりつつあります。
そこで今回は、縦型ショート動画が当たり前となったSNSにおける、新しいインフルエンサーマーケティングの考え方について解説をしていきます。
インフルエンサーマーケティング市場の拡大と変化
株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトの調査によると、国内のインフルエンサーマーケティングの市場規模は2023年で741億円、2025年には1,000億円を超える予想となっており、今後さらなる成長が見込まれる領域です。
出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ
特にTIkTokやYouTubeなど、動画系SNSにおける市場規模が大きく伸びる予想となっています。
縦型ショート動画の普及によって変わるSNSのあり方
TikTokを皮切りに、多くのSNSで縦型ショート動画のコンテンツが急速に普及しています。InstagramやYouTube、LINEなど、国内の主要SNSでも縦型ショート動画のシェアが拡大し、今後コンテンツフォーマットの主流となっていくでしょう。
こうしたSNSコンテンツの動画シフトに伴い、実はSNS全体のあり方が変わっています。具体的には「フォロワーファーストからコンテンツファースト」へのシフトです。
これまでのSNSは主に、ユーザーはフォローしたアカウントの投稿を見るため、発信者はフォロワーに対して発信やコミュニケーションを行うために活用されていました。そのため、個人のインフルエンサーや企業がSNSを活用をする際も「いかにアカウントのフォロワーを増やすか」に注目することがほとんどだったのではないでしょうか?
一方で、TikTokは基本的に「新しいコンテンツとの出会い」を価値とするSNSです。
多くのユーザーはTikTokで「おすすめ」のフィードを視聴します。そこにはフォローしているアカウントの動画だけでなく、自身の興味関心や過去の行動に基づき、フォローをしていないアカウントの動画も次々とレコメンドされます。
こうした仕様はTikTokだけではなく、InstagramやYouTubeなどにも反映されるようになり、縦型ショート動画のコンテンツ全体に共通するものです。
つまりTikTokの登場によって、あらゆるSNSにおいて、フォロワーよりもコンテンツそのものの価値がより重要になったと言えます。
インフルエンサー施策でよく起こる失敗とは?
従来のインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー選定の基準の多くが「フォロワー数」だったのではないかと思います。しかし、そもそもフォロワー数だけを判断基準とすることは適切ではありません。
- アクティブ(投稿を見てくれる)なフォロワーの数
- フォロワーからのエンゲージメント率
- フォロワー属性とプロモーション対象の顧客属性のマッチ度合い
- 投稿するコンテンツの質
こうした情報を加味せず、フォロワー数だけでインフルエンサーを選んでしまうと、多くの場合期待した結果を出すことができません。
またフォロワー数の多いインフルエンサーは、当然ながら依頼するための相場も高くなります。限られた予算の中でインフルエンサー施策にトライするも、少なくない企業が正しいノウハウを知らないために失敗してしまう。これはインフルエンサーマーケティングにおいてよく見られるケースです。
指標はフォロワー数ではない。マイクロインフルエンサー活用が成功のカギ
SNSとの向き合い方がフォローからコンテンツ重視に変わったことで、インフルエンサーの価値もフォロワー数だけでは測れなくなっています。
そんな中、私たちTATE-PROが注力している領域が「縦型ショート動画のノウハウを持つマイクロインフルエンサー」です。
マイクロインフルエンサーとは、SNSのフォロワー数が1万~10万人程度で、特定のジャンル(ファッションや美容・コスメ、アウトドアなど)で発信をしている方々を指します。フォロワーの絶対数は多くないものの、発信ジャンルに対して熱量の高いユーザーの割合が高い傾向があります。
加えて、優れた動画コンテンツを作れるマイクロインフルエンサーは、フォロワー数以上の拡散力を持っています。仮にフォロワー数が1万人程度であっても、1つの動画投稿の再生回数が10万回を超えるということも決して珍しくありません。
高い熱量のフォロワーと、動画コンテンツの拡散力のどちらも備えたマイクロインフルエンサーの活用。これがインフルエンサーマーケティング成功の強力な武器になると考えます。
TATE-PROならではの強みを活かしたインフルエンサーマーケティング支援サービス
TATE-PRO(タテプロ)は、TikTokをはじめとした縦型ショート動画に特化したクリエイティブ支援サービスです。具体的には、コスメ・美容、ファッション、インテリア・日用雑貨といった特定のジャンルで動画コンテンツを発信するインフルエンサーに、動画制作やPR投稿を依頼することができます。
TATE-PROの当初のニーズは、広告クリエイティブや企業のSNSアカウントへ投稿するための動画制作が主でしたが、最近はインフルエンサーへのPR投稿の依頼が増えています。
そしてTATE-PROへの依頼を通じて、インフルエンサーマーケティングに取り組む企業が以下のような課題を持っていることが分かってきました。
- 自社の商品・サービスのプロモーションに適した媒体が分からない
- どのような基準でインフルエンサーを選べばよいか分からない
- インフルエンサー施策を次のアクションにつなげる方法を知りたい
そこでTATE-PROは新たに、ビジネスの成功につなげるためのインフルエンサーマーケティング支援サービスを提供開始しました。
TATE-PROのインフルエンサーマーケティング支援の概要
TATE-PROのインフルエンサー支援サービスの流れは以下の通りです。
インフルエンサーへの依頼が確定するまで、サービスを無料でご利用いただけます。
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サービス申込(無料)
申込後、クリエイターリストへの招待をお送りします。 -
案件情報の登録(無料)
商品(サービス)に関する情報、動画制作に関する希望を入力いただきます。 -
インフルエンサーの提案(無料)
TATE-PROが候補となるインフルエンサーを提案、依頼する方を選びます。TATE-PROからインフルエンサーに案件情報をシェアし、希望者を募ることも可能です -
インフルエンサーへのリクエスト(無料)
TATE-PROからインフルエンサーにリクエストを行います。インフルエンサーがリクエストを承諾後、正式に案件として進行開始します。 -
投稿動画の制作とディレクション
投稿用動画の制作に進みます。ディレクションやインフルエンサーとの連絡はTATE-PROが担当します。 -
二次利用・第三者配信
投稿で反響の多かった動画を広告として活用することも相談可能です。交渉や進行のディレクションはTATE-PROが行います。
TATE-PROで再現性の高いインフルエンサーマーケティングを
インフルエンサー施策でよくある課題の一つに「単発の施策になり効果検証ができない」という点があります。
たとえば、人気のインフルエンサーを高い単価でキャスティングしたとしても、実際にビジネスにどれだけのインパクトがあるかは、施策を実施してみないと分かりません。どれだけ緻密に調査し仮説を立てたとしても、期待した効果を挙げられないことはどうしても起こり得ます。
一方、マイクロインフルエンサーを活用する場合、一人あたりのキャスティング費用はリーズナブルです。大型インフルエンサー1人分の予算で、5人前後のマイクロインフルエンサーを起用できることもあります。そのため広告のABテストのように、複数人のPR投稿で比較を行い、どの投稿がもっとも効果的だったかを検証することが可能です。
単発で終わりがちなインフルエンサー施策も比較検証を行うことで、成功確率を高めるとともに、次の施策に活かすことができます。
私たちはTATE-PROを通じて、インフルエンサーマーケティングを他のマーケティング施策と同じように再現性の高いものにしていきたいと考えています。