【2025年最新】Instagramリールのアルゴリズムとは?公式情報を元に分かりやすく解説

【2025年最新】Instagramリールのアルゴリズムとは?公式情報を元に分かりやすく解説

※この記事は2025年4月に更新されています

InstagramをはじめとしたSNSの運用で成果を伸ばすためには、どのような基準で投稿が評価されるのか、その仕組みを理解しておく必要があります。特に外部メディアの情報や通説ではなく、公式に公開されている一次情報から情報を得ることはとても重要です。

Instagramでは、2023年5月末および2024年4月末の公式ブログで各投稿面におけるアルゴリズムに関する重要なアップデートが公開されました。

その中から、本記事ではInstagramリールのアルゴリズムを抜粋し、最新情報を踏まえて解説します。

そもそも、リールとは?

リールとは、Instagram内で視聴できる縦型ショート動画を指します。Instagram内の豊富なテンプレート、テキスト、ARフィルター、オーディオツールなどを活用し、15秒~最長90秒の動画を投稿することができます。

リール専用タブをはじめ、フィードや発見タブ、アカウントのプロフィール欄など、様々な場所にも動画が表示されます。

リールが拡散される仕組み(最新アップデート)

従来のリールでは、アカウントのフォロワーがコンテンツにどう反応したかがランク付けの主な要因であり、フォロワーが多いアカウントほどリーチを獲得しやすい傾向がありました。

しかし、Instagramは2024年4月30日の公式ブログで、この仕組みを是正し、すべてのクリエイター、特にフォロワー数の少ないアカウントでも、質の高いオリジナルコンテンツであれば発見されるチャンスが増える新しいランク付け方法を導入すると発表しました。

この新しい仕組みでは、以下のように拡散が進みます。

  1. まず、対象となるリール動画(オリジナルでガイドラインを遵守し、透かしがない等)が、それを好みそうな比較的小規模なオーディエンス(フォロワーであるかは問わない)に表示されます。
  2. そのオーディエンスが良い反応(視聴完了、いいね、シェアなど)を示すと、もう少し広いオーディエンスに表示されます。
  3. 特にパフォーマンスの高い動画は、さらに広いオーディエンスへと段階的に表示されていきます。

例えば、あるクリエイターが「料理」に関するオリジナリティの高いリールを投稿したとします。新しいランク付けでは、そのアカウントのフォロワーだけでなく、「料理」に興味がありそうな(まだフォローしていない)ユーザーにも最初から表示されるようになります。そして、その初期ユーザーの反応が良ければ、さらに多くの人に表示されるチャンスが生まれます。これにより、アカウントのフォロワー数に関わらず、コンテンツの質とオーディエンスの反応次第でリーチを伸ばせる可能性が高まりました。

【新設】オリジナルコンテンツとアグリゲーターに関する新ルール

2024年4月のアップデートでは、オリジナルコンテンツを作成するクリエイターを尊重するための重要なルール変更も発表されました。

おすすめでのオリジナルコンテンツ差し替え:

Instagram上で同一のコンテンツが複数発見された場合、おすすめ表示(発見タブ、リールタブ、フィードのおすすめなど)では、原則としてオリジナルコンテンツのみが表示されます。つまり、再投稿されたコンテンツは、オリジナルコンテンツに差し替えられる可能性があります。

※注意点: この差し替えは、コンテンツが比較的新しく、システムが一致を確信できた場合に限られます。また、ミーム化、パロディ、リミックスなど、大幅な編集が加えられたコンテンツは対象外です。差し替えが行われた場合、オリジナルのクリエイターにのみ通知されます。

再投稿へのリンクラベル表示:

再投稿されたコンテンツには、オリジナルクリエイターへのリンク付きラベルが表示されるようになります(視聴者全員に表示)。

コンテンツアグリゲーターのおすすめ除外:

自分で作成したのでも大幅に手を加えたのでもない、他者のコンテンツを繰り返し(過去30日間で10回以上)投稿しているアカウント(=コンテンツアグリゲーター)は、Instagram全体でおすすめの対象外となります。

※注意点: この基準を下回れば、再びおすすめ対象になる可能性があります。この状態は「アカウントステータス」で確認でき、異議申し立ても可能です。ライセンス契約を結んでいるパブリッシャーなどは影響を受けません。また、フォローしているアグリゲーターの投稿がフィード等に表示されなくなるわけではありません。

リールで重視される予測指標とは?

リールは、ユーザーが目にする投稿のほとんどがフォローしていないアカウントの投稿となる前提で設計されています。Instagramはユーザーが気に入りそうな動画を集め、以下の予測指標に基づいて興味度合いを測り、関連性の高い順に表示します。特に重要なのは以下の4つです。

  • 動画を再シェアする可能性
  • 動画を最後まで見る可能性
  • 動画に「いいね」する可能性
  • 動画に使用されている音源ページに移動する可能性(=自分も作ってみたいと感じたかの指標)

予測で活用されるシグナルは?

上記の予測を行うために特に重要なシグナル(情報)は以下の4つです(重要度順に記載)。

  1. ユーザーのアクティビティ: ユーザーが直近で「いいね!」、保存、再シェア、コメント、反応を示したリール動画。関連性の高いコンテンツを把握するための最も重要なシグナルです。
  2. 投稿者とのやり取りの履歴(主にフォロー外): 過去にその投稿者と何らかのやり取りがあった場合は、シグナルとして加味されます。
  3. 動画そのものに関する情報: 動画で使われているオーディオトラックや映像(視覚的要素)、動画の人気度など。(※オリジナル性も間接的に評価されていると考えられます)
  4. 投稿者に関する情報: フォロワー数やエンゲージメントレベルといった人気度のシグナル。多様な投稿者から魅力的なコンテンツを見つけ出し、誰もがオーディエンスを見つける機会を得られるように考慮されます。

おすすめされにくいコンテンツ(表示回数が減る要因)

以下の要素を持つリール動画は、Instagramのガイドラインに基づき、おすすめ表示(リールタブや発見タブなど)が抑制される可能性があります。

品質に関するもの: 

  • 解像度が低い
  • 透かしが入っている(他SNSのロゴ、編集アプリのウォーターマークなど)
  • ミュートになっている(無音)
  • 枠線を含む
  • 文字がメインの動画

内容に関するもの(おすすめに関するガイドライン違反):

  • コミュニティ規定違反ではないが、センシティブ、不適切、不快と受け取られる可能性のあるもの 
    • 例: 自傷行為や摂食障害に関する描写、暴力的描写(格闘など)、性的な示唆、規制対象商品(タバコ、VAPE、医薬品等)の推奨など
  • 政治的な問題を主に扱っている
  • クリックベイトやエンゲージメントベイト(いいねやコメント、フォローを過剰に促すなど)
  • 低品質な情報(例: 健康に関する誇張表現、誤解を招くビジネスモデル)
  • 誤情報(ファクトチェックで虚偽と判定されたもの)

オリジナリティに関するもの:

  • 既にInstagramで投稿されている(再投稿された)コンテンツ
    • この場合はオリジナルコンテンツが優先されます
  • (アカウント単位で)他者のコンテンツの再投稿がメインのアカウント

アルゴリズムで特に注目すべき点

アカウントのフォロワー数に関わらず、質の高いオリジナルコンテンツは伸びるチャンスがある

前述の通り、2024年のアップデートにより、特にオリジナリティが高く、オーディエンスの反応が良いコンテンツであれば、フォロワー数の少ないアカウントでも投稿が伸びやすくなると考えられます。これは、TikTokのアルゴリズム(フォロワー数に関わらずバズりやすい)に近づいたとも言え、Instagramがより多くのクリエイターに質の高いオリジナルコンテンツを発信するインセンティブを与えたいという意図がうかがえます。

ユーザーの直近のリールに対する反応が最も重視される

これは静止画投稿とも共通しますが、リールでは特に「視聴完了率」や「再シェア」といった指標も重要視されます。結局のところ、視聴者が「面白い」「役に立つ」「また見たい」と感じ、何らかのポジティブなアクションを起こしてくれるコンテンツかどうかが鍵となります。

音源の重要性が明言されている

TikTok同様、Instagramリールでも「音源」は重要なシグナルです。動画の内容に合ったトレンド音源を選ぶことはもちろん、「音源ページへの遷移」が指標となっていることから、視聴者が「この音源で自分も作りたい」と思えるような使い方(面白い、真似しやすいなど)も評価に繋がる可能性があります。

発信者が動画投稿で押さえるべきポイント

近接ジャンルとターゲットを深く研究する

ターゲットユーザーがどんな動画に興味を持ち、反応するのかを知ることが重要です。自身の発信ジャンルで伸びているリールをリサーチし、構成、表現、トレンドを把握しましょう。ただし、単純な模倣ではなく、そこに独自の価値を加えることがこれまで以上に重要です。

オリジナリティを追求する

今回のアップデートで最も強調されたのがオリジナルコンテンツの価値です。他の人のコンテンツをそのまま転載するのではなく、自分自身の視点、アイデア、編集を加えた独自性の高い動画を作成することが、おすすめ表示を獲得し、リーチを伸ばすための鍵となります。

音源選定にも工夫を凝らす

リールのトレンド音源を意識することは有効です。ですが、ただ単純に流行っているからという理由だけでなく、自身の動画内容との親和性や、視聴者が使いたくなるような工夫も考慮に入れると良いでしょう。

最後に

TikTok以外のあらゆるSNSにおいてもショート動画の重要性が増す中、Instagramからの集客や認知拡大を目指す企業やクリエイターにとって、リールは不可欠な要素となっています。リールで成果を出すためには、まず「どのような動画が評価されるのか」というアルゴリズムの仕組みを、公式の最新情報に基づいて正しく理解することが成功への近道です。

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